「よく考える」ためのツール

Discuss-Here Office は「よりよく考える」ための議論・思考整理ツールです。

論点を明確にする様々なルールをもったiOSアプリケーションと、Discussionの管理や思考の分析機能を提供する専用ポータルWeb、これらから成ります。

iOSアプリケーション

Discuss-Here Office の iOSアプリケーションでは、思考の整理を行います。

基本的な手順は「1.タグを貼る」「2.コネクタで関係性を作る」の繰り返しです。

1.タグを貼る
画面下部のDockからタグをタップし新規タグを作成。
画面上にタップして置き、ピンチでイン・アウトで大きさを変えられます。(大きいほど強い・重要な主張)
中心部をタップすると文字入力。入力後は右上をタップしタグの種類(アイデア、根拠、反対、疑問、など)を選びます。
2.コネクタで関係性を作る
画面下部のDockからコネクタ(単純接続/単方向/双方向)をタップし新規コネクタを作成。
コネクタの端をドラッグしてタグに近づけると吸い付きます。(付け直す場合はタグとの接点をぐりぐりすると外れます)
もう一方の端も他のタグに吸い付け、タグ同士の関係性を作ります。
ルール

基本はタグを貼り意見をプロットし、コネクタでそれらの関係性を作る、の繰り返しで、意見と意見の関係性を構築しながら思考を整理していきます。他には類似の主張をグルーピングしたり、優先度や時間軸を矢印で示したり、わかりやすく可視化することができます。

このルールは、認知言語学をベースに、コグニティ社独自の実験を繰り返し、どの言語のどんな内容にも対応できるように磨き上げた、論理をわかりやすくするために作ったものです。15分も使ってみればすぐに慣れることができるようになっています。

2012.12月〜

各国の論理学・認知言語額・言語教育に関する調査結果を元にルールを精査。

2013.6月〜

ペーパープロトタイプによる検証。

2013.12月〜

アプリケーションを作成し数百件の文書を対象に検証。

よりよく考えるための知的サポート

他の思考整理ツールにはない Discuss-Here Officeの独自の特徴として、人の思考を活かしながらよりよく考えるための知的サポート機能があります。

ルール作りのための独自の実験から「わかりやすい文章」「理想的・論理的な文章」のパターンも導き出し、それを利用してあなたの思考整理作業のうち、論理の抜け・漏れ・偏り、足りないものを Suggest します。

例えば、議論の開始にはテーマとなる「問題点」「議題」をまず出すことを、アイデアが出た場合にはその根拠の提示を、類似するカテゴリの意見にはグルーピングを、こういった提案により円滑な議論や思考整理のサポートを実現しています。

人の持つ感覚を活かしつつ、コンピュータの得意な計算を活かす、新しい提案のかたちです。

専用ポータル

Discuss-Here Office 専用ポータルサイトでは、Discussionの管理、Meeting Minutesの発行、分析レポートの作成、参加メンバーの管理、などを行います。

Discussion・グループの管理
ポータルにログインしメニューからグループを指定しDiscussionを選ぶと、Discuss-Here Office の iOSアプリケーション上で保存したDiscussionがあるのがわかります。
Discussionを選ぶと、そこからMeeting Minutesの発行、分析レポートの作成がクリックひとつで行えます。
他、Discussion共有範囲設定のためのグループ・メンバーの管理などもポータルから行います。
議事録代わりにログを

Discuss-Here Office のiOSアプリケーションで保存した思考/議論は、ポータル上で「Discussion」として保存されています。

各Discussion のページでは「Create Meeting Minutes」を押すと、その思考/議論がどのようなプロセスで紡ぎ出されたか、もし、複数人で作成していたならば、議事録代わりにそのLogを見ることが出来ます。また、この内容はCSVファイル(Excel対応)としてダウンロードすることもできます。

すでに iOSアプリケーションで作成した Discussion 自体が議論のまとめになっている上に、その経緯としての Log があれば、要約して議事録として文章に起こし発行する作業などは節約できるでしょう。

一歩進んだ知的な分析レポートで傾向を把握

Discuss-Here Office の独自の一歩進んだ知的機能は、人間の思考をサポートします。ポータルにて提供される分析機能はセルフブレインストーミングや会議の事前準備資料などに適用することで、偏りや不足が把握でき、より説得力のあるプレゼンテーション作成などにも役立ちます。

各Discussionのページで、「Create Analysis Report」を押すと以下のようなことがわかります。

  • 単位時間別アイデア数

    →他の Discussion と比較することでテーマに対する得手不得手などわかります

  • 上位5つの重要論点

    →Discussion 全体を把握するのに役立ちます

  • どんなプライオリティでどのくらいアイデアが出ているかの時系列表示

    →会議のどのあたりで活発な議論ができているか、ファシリテートの参考に

  • アイデアの内容・定義別、他の議論の平均値との差

    →他の Discussion と比較することでテーマに対する得手不得手や、説得力向上に役立つ不足要素はなにかなどわかります

また、この内容はpdfファイルとしてダウンロードすることができます。